ゲッケイジュ

ゲッケイジュ(Laurus nobilis

一生涯相手のことを思い続けている。右の枝は自分の枝、左の枝はもう会えない彼女の枝。一途ってヤツです。ボタニカルズ界でも神聖な樹とされ勝者には彼から月桂冠が贈られる。

解説

ゲッケイジュは地中海沿岸原産のクスノキ科ゲッケイジュ属の常緑樹である。葉は乾燥させて香辛料としての利用がある。「私は死ぬまで変わりません」の花言葉はギリシャ神話に出てくるアポロンにまつわる話が起原である。アポロンがエロス(キューピッド)が弓矢で遊んでいるのを注意したことで、エロスを怒らせ金の矢をアポロンに放ち、鉛の矢を川の神の娘のダフネに放った。(金の矢は恋に陥る矢で鉛の矢は恋を拒む矢である)アポロンはダフネを恋したがダフネはアポロンを拒否し続けある日、ダフネの父(川の神)へ頼み月桂樹へ姿を変えてもらった。ダフネの姿を悲しんだアポロンは「私の聖樹になって欲しい」と頼み、ダフネは枝を揺らしてうなずき、月桂樹の葉をアポロンの頭に落とした。アポロンは愛の証として葉で冠をつくり永遠に身に着けたことに由来する。アポロンの聖樹として神聖視されたゲッケイジュは古代ギリシアではその葉で「月桂冠」をつくり、勝利と栄光のシンボルとして勝者や優秀な者たちの頭に被せた。他の花言葉の栄光、勝利、栄誉もこれに由来する。