学名に関して

■植物の学名

植物の名前には世界共通の学名がある。それは植物学者でもあるC.V.リンネ(1707-1778)が属名+種名の二名式命名法で表すことし、その使用語をラテン語としている

■植物の分類

界(kingdom)門(division)綱(class)目(order)科(familia)属(genus)種(species)から構成される。学名で表記する場合、種名の後に+命名者名が付く

■属名の性別によって種小名の性別が変化する。
属名の性は一般的には、
-usは男性Echinocactus
-a は女性Arequipa
-umは中性Astrophytumである

人名が属名の注意点
1 .人名の語尾が-aで終る時は-eaをつける
ShibataはShibataeaとなる
2 .其の他の母音、又は-erで終る時は、-aをつける
Fraile はFrailea
Parodi はParodia
Schlumberger はSchlumbergera.となる
3. 子音で終る時は、-iaをつける
DeamはDeamia.となる

■他の用語

sp:speciesの略で種小名を指す

ssp/subsp:subspeciesの略で亜種を指す

var:varietas(ラテン語)またはvariety(英語)の略で変種を指す

syn:synonymの略で同意語を指す

f:formaの略で品種を指し、園芸種などではなく原種であるが地域変異種程度の変化があるもの等に使われる

cv:cultivarの略で園芸品種名を指す

■ラテン語に関して

結合文字,合成語の組合せは原則として,ラテン語同志またギリシャ語同志の間で組
合せるのである

ラテン語の場合は合成語の前綴と後綴の間に結合文字として(i)をい
れる,ギリシャ語の場合は(o)を入れる

ex) ラテン語:multus(多) + florus (花) = multiflorus (花の多い)

ex) ギリシャ語:macr(o)(長、大)+calyx(萼)=macrocalyrx (長い萼の、大萼の)